読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

駅というのはそういう場所なのだ。

霧のなかで駅に立ち尽くしている男がいる。

とても電車などくるような気配はない。

それほど濃い霧なのだ。

男は大切なものを待っているのかもしれない。

電車ではなく、希望ではなく、新しい世界でもなく。

待つ場所なのだ。

駅というのは。