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映画「シェフご用心」

料理にまつわる連続殺人事件という映画がある。

著名なシェフが、フルコースの料理の順番で、もっとも得意とする料理に見立てた方法で殺害されていくという話。

犯人を追い詰めるのは、パティシエの女性。

その前の料理のシェフは全員やられてしまう。

原因は、とある美食料理評論家の肥満対策というのがオチなのだが・・・。

このボルボのフルコースも同じような感じがする。

無論、シェフが死ぬことはないだろうが。

少なくとも、コース料理においては前菜、ないしは食前酒から始まり、デザートに至るまでの料理は、全体として一つの料理という作品を構成するパーツだ。

そのパーツを寄せ集めて新しいコースを編成しようという意欲は分からぬではない。

だが、それで各料理の真髄を知ることができようか。

各料理店で選ばれなかった各部門のシェフに対する冒涜、ないしは蔑みと言わざるを得まい。

各料理を担当するシェフたちが一堂に介し、綿密な打ち合わせをした上で味付けや素材の処理を調整した上ならば、それなりのものができるかもしれない。

だが、単に一品ずつデリバリーをさせるのであれば、間違いなく失敗に終わるだろう。

料理は一つの芸術だ。

その芸術をばらばらにし、適当に組み合わせることに、果たしてどれだけの価値があるというのだろう。

そんなことをするならば、それぞれの店で単品として食べたほうが、余程優れているだろう。

ボルボが「空前絶後のフルコース」提供する移動式レストラン1夜限りオープン